Missa solemnis


噎せ返る花々は
訪れた季節に
歓喜の歌で持って祝福する。
若葉の萌えるこの季節に
気まぐれな風の如く消えていった君に

この言葉は届くだろうか。


去って行く君に
何の言葉も贈らなかった。
それが最期になりそうな気がして
臆病な僕は
君の瞳を直視することさえ出来なかった。
でも今となれば
あの時一言でもいいから
君に言葉を贈ればよかったと思う。


この季節になると
君のことを思い出します。
I wish you well.
君に幸多からんことを祈ります。





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